地下鉄の風に吹かれて/南Q太

地下鉄の風に吹かれて (Feelコミックス 344)
南Q太に駄作なし!って感じに熱烈に好きだった時期もあったのですが、最近ちょっと微妙・・・危うさからくる瑞々しさってのが失われてきてる気がして。二度の結婚&離婚や子育てという実生活での体験が影響を与えてるのでしょうが、なんつーか、大人向けになってきてるというか。
短編集を集めた本作でも99年〜00年あたりの作品には気に入ったものもあるんですけど・・うーん。と思ったら「クールパイン」も「こどものあそび」も2002年まで連載してたのか。あっれー。えー、じゃあ結婚生活モノ、子育てモノはあまり好きじゃないです、とそういう感じで。でもこれ俺がその辺の機微を理解できないという問題な気もするな。

追記

色々見返してみたら「さよならみどりちゃん」のあとがきの時点(1997年)で子供が生まれましたって書いてるし。そういや「こどものあそび」も子供に捧ぐ自叙伝みたいな話だったし。となると近作に乗り切れないのは単に作者と俺の感性が離れていってるというだけなような・・・。
送り手(作者)と受け手(読者)とが一緒に成長できるかというとそんな事なくて、まぁ俺がいつまでたってもガキ臭いと、そういう事なのかなー。