年明けてから読んだの

  • 電脳遊戯の少年少女たち/西村清和  (講談社現代新書
    • メインテーマが「遊び」を軸としたコミュニケーション論なので、語られるオタ像が前時代的なのは仕方がないにしても、説明なく現代思想系の文献を引用しまくるので、何を言ってるのかよく分からないのは問題のような。新書って、もっとアホ(ex俺)にも分かるよう書かれるべきだと思うのだが。「操作的な自己誘惑のミミクリー」とか、いきなり言われてもさっぱりですよ。
      邪推かもですけど、作者はオタ話も出来る論壇系(?)を狙ってコレを書いた(そして失敗した)のではなかろうか。まぁ、ソッチ系に異常に敏感なはてなキーワード化されてないんだから、きっとたいした事なゴニョゴニョ。
  • 世界の文学セレクション36 シェイクスピアⅠ  (中央公論社)のオセロー(福田恆存訳)
    • ゼミのレポート絡みで再読。やっぱ面白い。二重の時間とか人格破綻とか、そんなオタ臭い議論はいいじゃんと思う。読んでいて引き込まれるキャラクターがいるだけで、十分。感情をテーマに扱う場合は筋が通ってないぐらいの方が面白いのだ。じゃなきゃ小説なんて読まんよ。
      デスデモーナは凄くいい。自体に萌える、ってのもあるけど、愛する人に絞め殺されるなんて羨ましい、と(書いててキモいと思った。でもマジ気)。