2005-01-07 年明けてから読んだの 文芸 はじめての構造主義/橋爪大三郎 (講談社現代新書) タイトル通り。レヴィ=ストロースを中心に。知らない事だらけだったので、かなり面白かったです。食わず嫌いしていた分野も含めて、現代思想に興味が沸いた、かも。 電脳遊戯の少年少女たち/西村清和 (講談社現代新書) メインテーマが「遊び」を軸としたコミュニケーション論なので、語られるオタ像が前時代的なのは仕方がないにしても、説明なく現代思想系の文献を引用しまくるので、何を言ってるのかよく分からないのは問題のような。新書って、もっとアホ(ex俺)にも分かるよう書かれるべきだと思うのだが。「操作的な自己誘惑のミミクリー」とか、いきなり言われてもさっぱりですよ。邪推かもですけど、作者はオタ話も出来る論壇系(?)を狙ってコレを書いた(そして失敗した)のではなかろうか。まぁ、ソッチ系に異常に敏感なはてなでキーワード化されてないんだから、きっとたいした事なゴニョゴニョ。 世界の文学セレクション36 シェイクスピアⅠ (中央公論社)のオセロー(福田恆存訳) ゼミのレポート絡みで再読。やっぱ面白い。二重の時間とか人格破綻とか、そんなオタ臭い議論はいいじゃんと思う。読んでいて引き込まれるキャラクターがいるだけで、十分。感情をテーマに扱う場合は筋が通ってないぐらいの方が面白いのだ。じゃなきゃ小説なんて読まんよ。デスデモーナは凄くいい。自体に萌える、ってのもあるけど、愛する人に絞め殺されるなんて羨ましい、と(書いててキモいと思った。でもマジ気)。 オタク・ジャポニカ 仮想現実人間の誕生/エチエンヌ・バラール(新島進訳)(河出書房新社) 特になし。