読んだ
- 審判/カフカ(原田義人訳・新潮文庫)
- 粗筋としては、何も悪いことをしていないのに逮捕された男が犬のように殺されていく、という感じらしいのだが……何が起こっているのかさっぱり分からない、しかし圧倒的な切迫感とその正しさだけは伝わってくる、不思議な文章だった。
- 解説を読んで、生きることと書くことが限りなくイコールに近い作者の、他人に見せるのを前提とした日記のようなものなのかなーと思い、登場人物たちの言動・物語展開の不可解さにも納得がいくような気がした。感情を扱うのであれば論理は邪魔になる(場合が多い)と僕は考えているので。ある意味ではウェブ日記的であるのかも、とか。分かんないけど。
- 書物は不変であって、いろいろな意見などはしばしばそれに対する絶望の表現にすぎないのだ。
- の一文は良かったな。
今更ながら、俺のって感想ですらないですよね。うーむ…。とりあえず次はマルテの手記。